真珠の耳飾りの少女〜ヨハネス・フェルメール〜
「北欧のモナリザ」
日本でも大人気のフェルメール。その中でも人気の「真珠の耳飾りの少女 (1665頃)」です。
口元に微かな笑みを浮かべるように見えることから、「北欧のモナリザ」と言われてるそうです。
この作品のモデルは未だ不明ですが、潤んだ瞳、健康的で若々しい顔色、艶っぽい唇、美人さんですね。
マウリッツハイス美術館所蔵(オランダ)。44.5cm×39cm。
『青いターバンの少女』じゃなかったっけ?
私の記憶の中では「青いターバンの少女」。記憶違いかな?いつ名前変わったんだろう?
調べてみたら1999年に「真珠の耳飾りの少女」とういう歴史小説として発表されて、2003年映画化されてます。
そういえばCMみたような気がスル。
この映画のヒットにより名前が一般化したらしいです。
めっちゃ最近。
通りで昔の記憶と違うわけだ。
実は真珠じゃない。
以前からマウリッツハイス美術館も天然真珠ならば大きすぎるし、高価だということで当時流行していたヴェニス製の安いガラス製の耳飾りだろうと言ってたそうです。
そして2014年12月にオランダの大学教授の実験で耳飾りは「ガラスやスズ製」と結論づけられました。
でも素敵ですよね「真珠の耳飾りの少女」ってタイトル。
だからこそ広まって馴染んだのかも。
記憶をさらっと書きかえられるぐらい違和感なかったですもん。
映画見たことないから見てみよーっと。
フェルメール・ブルー
フェルメールの作品でよく使われている青い色「フェルメール・ブルー」。
ラピスラズリという宝石を原料とするウルトラマリンという絵の具です。
当時純金と同じほど高価だったらしいです。今でも天然は高い!!
調べたら20gで5、6,000円のものから、8gで15,000〜20,000円のものまで。
少なっ!高っ!一瞬でなくなる!
材料費だけでかなり高額になりそうです。
でも綺麗な青って目をひくんですよね〜。
1万円から100億
フェルメールは生きている時も画家としての評価が高い方だったけれど40代という若さで亡くなっているし、作品数も少なく、表にあまり出てこなかったということで18世紀に世の中から忘れられます。
1881年のオークションではなんと2.5ギルダー(およそ1万円)。1万円!?
材料費より安い。。。
結構汚れてたみたいで、その後何度か修復されて、現在取引されるなら100億以上。
金額云々ではないでしょうけど買った方すごいわ〜。
350年前の少女
350年前なんです。この作品。色褪せない!!補修されてるけども!
美術に興味がない方でも見やすい作品だと思います。
引き立てあう青と黄、背景の黒、そしてハイライトの白!
引き立つことしかない!
まさに宝石の輝きを放つ絵画、今後もたくさんの人を魅了していくんだろうな〜。
オランダは超有名なゴッホも出身なのでいつか行ってみたいです。